2010年の1月7日~17日まで旗揚げ公演『三月の5日間』(作/岡田利規)を、赤坂レッドシアターにて上演。2010年の渋谷を凝縮し劇場に持ち込むべく、渋谷の若者述べ1000人に街頭インタビューを敢行、劇場にプロジェクターを6台配置し、客席含め空間全体の上下左右にインタビュー映像を投影した。即興演劇から作り出される空気感やリアルな会話により、2010年の今の渋谷の若者を劇場に表現、旗揚げ公演にも関らず1,300人を動員し、賛否両論を巻き起こした。世界的に著名な写真家、ハービー・山口氏がスチール写真を担当、また本公演自体に映画制作会社の撮影が入り、劇場公開が予定されている。
続いて7月28日~8月1日に実験公演として『トーキョービッチ,アイラブユー』を森下のSAKuRaギャラリーにて上演。近松門左衛門作「曽根崎心中」「冥途の飛脚」を原案に、現代的な価値観から物語を再構築し「男女間で普遍的に繰り広げられている究極の愛」を描いた。人形浄瑠璃の様式を取り入れ、楽団(コロス)が「現代口語」を語り、また「現代的なメロディ」を、浅草を拠点に活動し、故忌野清志郎氏とジョイントした知的障害者達とのロックバンド「サルサガムテープ」のボーカルでもあるMOGMOS氏が奏でた。舞台造形としては、客席を含めた会場の上下左右全てに糸を張巡らし、「人間が時として人形のように」何かに操られることで、自由に身動きの取れなくなっている現代社会、そして近松作品のみならず東洋思想全体に流れている輪廻転生の宗教観を表現した。小さなギャラリー公演にも関らず話題が話題を呼び、全公演満員で千秋楽を迎えた。
11月6日~14日には『そのとき橋には誰もいなかった』をアサヒ・アートスクエアにて上演。2008年度オースティン映画祭にてグランプリを受賞した新進気鋭の映画監督、三宅伸行氏が実際に経験した3つのラブストーリーをモチーフに、初の戯曲として書き下ろした。戯曲を彩る豪華出演陣は日本映画界より実力派の若手俳優を招き、映画・演劇の枠を超えた魅力的なキャスティングを実現。また、MOGMOS氏が出演及び音楽を担当した。舞台造形は劇場全体に芝を敷き詰め、更にはニューヨークに実在するブルックリン橋をモチーフとした巨大な橋を組み上げ、壮大なスケールの演劇空間を構築し、オーストラ・マコンドー初のエンターテインメント作品としての華を添えた。
2011年1月14日~19日に番外公演『ヒールのブーツ』を渋谷のギャラリーJORDI TOKYOにて上演。全面ガラス張りであるギャラリーの特性を活かし、実際の町並みを背景に使った借景効果を生み出した。MOGMOSの楽曲からインスパイアされた本作は、誰もが経験した事のある青春群像を描き、連日の立見席と初の追加公演など、大好評のなか幕を閉じた。
4月2日~10日にはマコンドープロデュース『東京の空に』を王子小劇場にて上演。文化庁委託事業や香港インディペンデント映画祭で上映経験のある映画監督、遠山浩司氏が脚本を務めた。有名タレントと小劇場の精鋭を集結させたオーストラ・マコンドーならではのキャスティングで臨んだ今作は、部屋をテーマに、東京で一人暮らしをしている3人の女性を主人公とした初のオムニバス作品となった。傾斜のある舞台面に、テープで部屋の間取りを模した舞台造形は、壁やドア一枚で隔てられている東京の一人暮らしの様子を鮮明に描き出した。
8月10日~14日、3度目の本公演として『チャイムが鳴り終わるとき』を吉祥寺シアターにて上演。脚本家デビューの長編映画『Lost & Found』(監督:三宅伸行)が、オースティン映画祭でグランプリ受賞の他、世界各国の映画祭で入賞し、『月刊シナリオ』に脚本が掲載された気鋭の新進脚本家、荒井真紀が長年暖め続けたアイデアを戯曲化した。また主演の郭智博や中村麻美を始め、3回目の本公演を飾るに相応しい総勢20名の豪華キャストを実現。廃校となる小学校で物語られる“子供時代の純粋な残酷さ”をテーマにした本作品は、吉祥寺シアターの空間全体を小学校に見立て、過去と現在の時間軸を行き来しながら、廃校となる小学校を吉祥寺シアターに再現した。